ハイカラ通り商店街

Redbedhead「次のステップが苦しいとわかっていてもそちらの方を選んでしまう」

Redbedheadさんのこれから

髪の毛を持ち上げてカットしている様子

これからどんな美容師さんになっていきたいですか

本当は2020年にドイツのベルリンに移住する予定でした。
志半ばで帰ってきているので、やはりもう1度海外で勝負したいという思いがあります。Redbedheadをプライベートサロンとして残して、宮崎市と海外と2拠点で行きたいなと思っていました。The Vaseがまだできていない、4、5年前の話です。

でも、人を雇用したり、フリーランスとの契約経験がないので、海外に渡る前に1度自分の事業内で人を雇用したり、フリーランスとの契約したり、人と働く経験をしてからと思い、隣が空いたタイミングでThe Vaseを始めました。
隣が安定するまで1年ぐらい延ばそうと思っていたら、新型コロナウイルス感染症が流行し始め、その案がずっとずるずる延びています。
2年延びて、でもじっとしていられない性格なので、BLUE POSTを始めたり、このコロナ禍の中でもなにかしておきたかったのです。

昔から、同じ仕事をずっと突き詰めていくのは好きですが、環境に飽きてしまい、飽きたら次のステップが苦しいとわかっていてもそちらを選んでしまいます。
なので、ロンドンやシドニーに行ったり、日本に帰ってきてお店を出して1人で働いて、すごく幸せでした。
ここは始まりの場所で、1番大事な場所なので、絶対捨てたくはないし、最悪ここさえあれば1人に戻れると思っています。

暖かい日本の南国宮崎県と、ファッション的に芸術的に尖ったヨーロッパを行き来できたらいいなと、それが今の夢というか目標です。

なぜドイツのベルリンなのですか

ベルリンという町が好きというのと、あと移民に対して寛容だったり、美容室を出しやすかったりするんです。
ヨーロッパ、欧米のカルチャーだと、美容師に対する認識がまず高いということもあります。
誰にでもできる仕事というわけではないので、認識は高いです。
外国の方の髪にも慣れていること、英語も喋れるというのは、僕の2大スキルだと思っているので、それを生かすにはやはり日本の外に出て使った方がいいかなと。

また、BLUE POSTもそうですが、こういう場所を作っていってあげたいなという思いがあります。
例えば、僕に携わっている人、アシスタントやもうお店を持っている人でも、僕が向こうに場所と道を作れば、日本でお店持ったまま1ヶ月だけドイツで働いてみる、などができればいいなと思っています。
逆に、ドイツで雇用している人に、宮崎県にバケーションに来てもらったり、こっちで働いてみたり、その道と場所を作ってあげられればいいなと。
壮大に聞こえるかもしれませんが、でも英語も喋れないままイギリスに行った若い時の爆走よりは危なくないかな(笑)

今後、宮崎市中心部がどんな街になっていくといいと思いますか

ずっと言ってはいるのですが、都会の真似をしても勝てないと思っています。都会の人が飛行機に乗ってきたくなるような場所にしないとダメだと。
自分が美容師をやっていても、宮崎県だからできることというのを考えて、BLUE POSTのような、宮崎県ならではのビーチフロントで施術できるというところを推しています。
都会の人からしたら、すごいことだと思います。

アメリカのポートランドという街は、街のスローガンが「Keep Portland Weird(ポートランドは変わり者であり続けよう)」なのです。
本当にアメリカ中、世界中からいろんな芸術家やアーティストが集まってくる街で、そのスローガンがあるからみんな移住しています。
「ここに行かなければ、他にはない場所」というのがいいのかなと思います。

街ぐる取材班 編集後記

株式会社まなびと

ライター
株式会社まなびと

Kohsukeさんの波瀾万丈なお話を伺って、バイタリティ溢れる方だと感じました。
コロナ禍でも移動式美容室BLUE POSTを作り、日南市の大堂津海水浴場でカットされたり、これまでとは違う美容室を模索し続けています。
将来的には海外へ移住したいということですが、宮崎市の美容室はずっと続けていただきたいですね。

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