若草通商店街

牛かつ なかざき「お客様の思い出に残るお店にしていきたい」

牛かつ なかざき「お客様の思い出に残るお店にしていきたい」

今回は、宮崎市中心市街地にある若草通商店街にお店を構える「牛かつなかざき」さんへ取材に伺ってきました。
宮崎ではめずらしい、牛かつ専門店 オーナーの軸屋 茂じくや しげるさんに、牛かつへのこだわりや、新規店舗についてもお話いただきました。

牛かつ なかざきさんの「牛かつへの思い」

お店を若草通に出店された理由やきっかけがありましたら教えてください

僕は小林市出身なのですが、高校生の時に若草通周辺によく遊びに来ていました。宮崎市内に土地勘がない中働きながら物件を探していたのですが、なかなか合う物件がなく、たまたま若草通を通っていたらテナント貸出の張り紙があったので、すぐ不動産屋に電話して、という感じで、現在の場所に決めました。

牛かつ屋さんをするためのお店を探されていたのですか

そうですね。牛かつ屋ができる場所を探していてたまたま見つけました。若草通にこだわって探していたわけではなかったのですが、タイミングよく見つかって。若草通だったら割と知っていたし、イメージも湧いたので、ここにしようかなと。

牛かつ

牛かつ専門店は珍しいと思うのですが、牛かつ専門店をされようと思ったきっかけはありますか

もともと焼肉屋をやろうと思い東京都の飲食店で働いていたのですが、その時に牛かつのお店を見つけたんです。食べに行ったらすごく美味しくて、そこから、牛かつのお店をやりたい、牛かつを宮崎に持って帰りたいと思うようになりました。

最初から牛かつ屋さんをしようと思っていたわけではなかったのですね。牛かつのどこに魅力を感じられたのでしょうか

最初は、焼肉屋に就職して修行のつもりで働いていたのですが、牛かつを食べて、これで店をしたいと思いました。味もそうなんですが、トンカツよりあっさりしているし、焼肉やステーキともまた違う。レアで出てくるのですが、それを焼いて食べるという楽しさもあり、岩塩やワサビ、醤油、特製ダレなど様々な食べ方で楽しめるのが魅力かなと思います。

飲食店には元々興味がおありだったのですか

僕は調理科の出身なんです。卒業した時点では、調理関係で働くつもりがなく工場で働いていたのですが、この先ずっと工場で働くのかなと想像した時に、ちょっと違うかなと思って。
自分が興味のある飲食店で、1回働いてみようと思い27歳の時に上京しました。
31、2歳の時に宮崎県に帰ってきて、宮崎市内に住み始めて半年ぐらい、働きながら物件探しをしてオープンという感じです。

お肉料理のどういうところに興味があったのでしょうか

先ほど少しお話した通り、始めは焼肉屋がやりたかったんです。地元の小林市での話なのですが、当時はただ焼いてタレをつけて食べるぐらいしかなかったので、薬味とかいろんな食べ方があるところに食べに行ったりして、こういう食べ方もあるんだと焼肉に興味が出てきました。

宮崎ではあまり聞かないと思うのですが、都会の方では牛かつはメジャーなのでしょうか

メジャーではないのですが、東京都で働いていたところが有名な牛かつ店だったんです。新型コロナウイルス感染症が流行する前は、海外のお客様、中国や韓国の方がすごく多くて、週末だと1時間、2時間待ちの行列ができるようなお店でした。僕が初めて食べた時は、まだ2、3店舗しかなかったと思うのですが、僕がそのお店で働き始めた時には、もう15店舗ぐらいになっていたので相当増えたのではないかなと思います。

牛かつ屋さんで働いていたのは、どのくらいの期間でしたか

2年ぐらいです。焼肉屋で2年、牛かつ屋で2年、中華料理店で1年働きました。

東京都にいらっしゃる時から、いずれ宮崎県でお店出したいとお考えでしたか

最初から宮崎県に帰ってくるつもりでした。上京して何年か勉強して帰ってこようと思っていたので。

お肉を焼く七輪

宮崎県で牛かつ屋さんをオープンするに当たって大変だったことはありましたか

オープンする前に大変だったことは、広報です。まだ今の課題でもあるのですが、牛かつ自体の認知度が低いようです。
Instagramを見て下さったり、食べたことがあるお客様は知ってくださっていると思うのですが、全く情報がない状態で「牛かつ」と聞いても、おそらくパッと思い浮かばないと思うんです。
まずは牛かつを知っていただきたいと思っているのですが、何が効果的なのか、どうやって広めていけばよいのかというのは、今も悩みどころの1つですね。

Instagramを拝見させていただいたのですが、お肉の写真がすごく美味しそうです。写真はお店の方が撮られているのですか。

そうですね。
スタッフがほぼ撮っています。お客様が撮った写真も少し掲載されています。Instagramのストーリーはお客様が載せてくださった写真をそのままシェアさせていただいたりしています。

新型コロナウイルス感染症の流行中は、お店の様子はいかがでしたか

オープンして3週間で、1回目の緊急事態宣言が発令されたんです。最初からコロナ禍だったのは、逆によかったかなという感じはします。大変な状況でしたし、やはりお客様は少なかったですが、「こんなもんなんだろうな」という思いもありました。
まだ1年を通してまともに営業することができていないというか、2022年も少し休業期間があったので、1年目、2年目とまるまる1年営業できた期間がない状態です。なので、どれぐらいがお店としての平均値なのかがまだわかっていない状態でした。逆に、コロナ禍での今の状態が最低値じゃないと困るなとは思っています。

お店のメニューは牛かつのみですが、他のメニューを載せることは考えませんでしたか

牛かつ屋をやると言うと、「定食屋みたいに唐揚げやチキン南蛮とかいろいろやった方がいいんじゃない?」とも言われたのですが、僕がやりたいことは牛かつ屋だったので。
いろんなものをやるなら僕のお店じゃなくてもいいかなと。専門店が好きなんです。

牛かつ定食

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