ハイカラ通り商店街

shuchica「女性がどんどんキレイになっていく変化を感じられるのが喜び」

shuchica「女性がどんどんキレイになっていく変化を感じられるのが喜び」

ハイカラ通りの一画に、凛としたたたずまいでさりげなく存在感を放つのは、セレクトショップshuchica(シュチカ)さん。女性の魅力を引き立てるような洗練されたお洋服のラインナップには、shuchicaさんならではの思いがあるようです。。

今回は、そんなshuchicaさんのお洋服へのこだわりや、女性が素敵に輝くための秘訣について、代表の信楽由華(しがらきゆか)さんにお話を伺いました。

shuchicaさんの「はじまり」

店内にいる信楽さん

まず最初にとても気になったのが「shuchica」というお店の名前なのですが、そもそもこれはどこか外国の言葉ですか?

店名についてはそんなふうによく聞かれるのですが、実はこれ、造語なんです。

そうだったんですね!どんな由来があるのでしょうか?

私が最初に勤めた会社では、今とはまったく違うデータ入力の仕事をしていました。入力の際、漢字にはカンテックというコードがあるのですが、私の名前である「由華」をそのコードに当てはめると「シユチカ」になるんです。

もともとお店の名前は、電話などに出たときに言いやすい長さであること、また、響きが女性らしいものをと考えていたのですが、シユチカのユを小さくして「シュチカ」にしてみたら、その条件にぴったりだと思ったんです。あとは、アルファベット表記で出だしを小文字にしたり、シュチカのカをcaという綴りにしたりと、見た目にも女性らしい優しい印象になるよう工夫しました。

※漢字を効率よく入力するために考えられた連想入力方式の一つ

お店を創業されたのはいつですか?

2009年の2月で、最初はshuchicaではなく「chibi egg」という子供服のお店をオンラインショップのみでやっていました。

私の息子たちが当時ダンスをやっていたのですが、宮崎ではダンスの服がなかなか手に入らず、ネットで買うことがほとんどでした。そんなある日、気に入っていたショップのサイトのバナーに「取り扱い店募集」というのを見かけたんです。「じゃあ私がやろうかな」って思ったのがお店を始めたきっかけです。

子供服のお店から「shuchica」に変わったのはいつですか?何か転機があったのでしょうか?

shuchicaとしてリニューアルオープンしたのは、2018年9月のことです。成長にともない息子たちが子供服を着なくなったこともあり、だんだん子供服に熱意が込められなくなっていました。かといってやりたいことがあるわけでもなく、ただダラダラと店を続けているような、悶々とした日々を約2年ほど過ごしていたんです。

そんな中、時を同じくして子供服業界も、ファストファッションの参入等で低迷期に陥っている状況でした。時代の流れで売上も伸び悩んでいましたので、お客様がほとんど来ない午前中に、コーヒーショップでアルバイトをすることにしました。

これが思いのほか楽しかった。私は常連様を増やすことや、お客様一人一人の販売単価を上げることに情熱を燃やしていて、それが少しずつ売上として目に見える形で現れることに、とても充実感を覚えました。

アルバイトとはいえ、とても意識が高いですね!

私は自分の店に帰れば経営者でもありますから、売上に対する意識は他の方よりも高かったかもしれません。そして改めて、私は接客や経営に携わる仕事が好きなのだと再認識できました。

コーヒーショップでの仕事は楽しい。だけど、自分の店に帰ると途端に楽しくない。その理由をずっと考え続ける中で「商品に対して自分の愛情がないからだな」って答えにたどり着いたんです。子供服はもはや私にとって、興味があるものではなくなっていたんですね。じゃあ何に興味があるのかと考えた結果「自分が着たくなる服を取り扱おう」。そう思ったんです。

コーヒーショップでの経験が転機となったんですね。

そうですね。接客が好きだということも再認識できましたし、個人経営の店と違って、チェーン店は数字にとてもシビア。日報で他店との売上も比較されますので、毎日の売上目標を立てたり、お客様への販売単価を上げるための会議が行われたりと、そういった姿勢がとても勉強になりました。悶々とすごしていた時期でしたが、決して無駄ではなかったと思います。

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