ハイカラ通り商店街

This is Burrito「このブリトーが小さい頃から慣れ親しんだ味になれるように」

This is Burrito「このブリトーが小さい頃から慣れ親しんだ味になれるように」

宮崎市中心市街地商店街のハイカラ通り商店街にお店を構える、「This is Burritoディスイズブリトー」のオーナー、河野かわのさんへ取材にお伺いしました。
「入り口のハードルが高いんですよ(笑)」とおっしゃる河野さんですが、その店舗の入り口を越えた先にある明るい店内で食べる「新しい文化」はとても刺激的でした。
ブリトーをまだ知らない方も、知っている方もぜひ、ご覧ください。

This is Burritoさんの「きっかけ」

ハイカラ通りに出店されたきっかけを教えてください

最初は、おぐら本店さんの隣で間借りで営業していて、月曜日のランチタイムだけの営業でした。
半年ぐらい経ってから、同じ場所で別の曜日に間借りで営業されていた店舗さん(スパイスカレー屋 パンくんのカレー)が他の場所で営業されることになり、空いた他の曜日も営業させていただいていました。

その後、ちゃんと自分のお店を構えたいと思い、この周辺で物件を探していたときにたまたま今のお店の場所が空いていました。

できれば1階で店舗を構えたかったのですが、ありがたいことに間借りで営業していたときからのリピーターでご来店してくださるお客様も多く、これなら2階に店舗を構えてもしっかりファンができるようなお店にできるのではと思ったのもあって、この場所に決めました。

This is Burrito店舗外観の写真

それまでは他のお仕事と並行でされていたんでしょうか

そうです。
地元が宮崎県新富町なのですが、3年前に東京から戻ってきて新富町で役場の地域おこし協力隊のような、町おこしなどに関わるお仕事をやっていて、それと並行してこのお店の営業をしていました。

移転されてきてどれくらいになりますか?

移転してきたのが2021年10月10日なので、今からちょうど1年前くらいですね。(2022年10月取材時)

街中にあるお店の中でもダントツ店内が明るいお店だなと思いました!

客席の壁全面に窓があるので、店内を白っぽく、明るくしたかったんです。
まず店舗の入り口が入りづらいので1回慣れれば入りやすくしたかったのと、店舗までの階段がすごく暗いので、お店は明るくした方が良いかなと思ったんです。

This is Burrito店内の写真

では、ブリトーとの出会いと、お店をしようと思ったきっかけを教えてください

東京都の大学に通っていた時に、いくつかアルバイトの面接に応募したのですが、その中にたまたまブリトーの専門店があり、そこで初めてブリトーを食べて、その美味しさがとても衝撃的だったんです。
それからそのお店で働き始めて、週4、5回くらい、ほぼ毎日食べさせていただいていました。

大学を卒業して数年後に宮崎県に戻ってきて、ブリトーを食べたくて探し歩いてみると、あるにはあるのですが、メニューの下に小さく載っているくらいのお店しかなかったんです。

僕が探していたブリトーは、現在当店が提供しているテクス・メクスと言って、テキサスメキシカンのようなスタイルで作っているブリトーです。
アメリカの州によってもトッピングが違ったりするのですが、当店(This is Burrito)はメジャーなスタイルのブリトーを提供しています。
そのテクス・メクススタイルのブリトー屋さんが見つからなかったので、自分でも食べたかったこともあり、それなら自分でお店をやってみようと思ったのがきっかけです。

※テクス・メクス:テキサス州周辺で発達したアメリカ風のメキシコ料理のこと

ブリトーの作り方などは、そのときに習得されたのでしょうか

どちらかというと、大学でアルバイトをしていたときにこんなことをやっていたなと思い出しながら、少しずつ自分でレシピを作って調整を入れながらメニューを増やしていきました。

思い出の味のような感じなのでしょうね

そうですね。

来店される方はどういったお客様が多いですか?

男女比で言うと全体の約8割くらいが女性のお客様に来ていただいています。当初はこの周辺に女性1人で気軽に入れるお店があまりない印象だったので、そういった方にもっと気軽に来ていただけたらと思います。

また、よくご来店くださる男性のお客様の中で、街中のベンチでブリトーを食べている人を見かけたらしく「美味しそうだったからお店を探して来ました」とおっしゃってご来店してくださる方もいまして、すごく嬉しかったですね。

外国の方も当店のことをコミュニティ内で広めてくださっているようで、新しくコミュニティに入った方を連れてきてくださったりもします。
注文するシステムやトッピングの並びなど、アメリカの雰囲気と似ているため懐かしんでいただけたりして、お店をやっていて良かったなと思います。

これまで「ブリトー」という文化がない土地で売り出すのはとても大変だったのではないかなと思うのですが、いかがでしょう

そうですね、大変でしたね。

ただオープン時からちゃんとブランディングを意識していました。
やりたいと思ったことはすぐやるのですが、絶対やらないことというのも決めていて、「This is Burrito」というブランドの軸がぶれないようにしています。

オープンした当初は、アメリカでブリトーを食べたことがある方が宮崎県に戻ってこられたときに「このスタイルのブリトー屋を探していたんだよ」と言ってご来店してくださった方がいらっしゃったんですね。
その方が、ブリトー屋を探している人たちの界隈で口コミで広めてくださったり、またブリトー自体を知らない方もたくさんご紹介してくださったりしたんです。

お客様の中には、「注文をもっと簡単にしてほしい」「最初からトッピングが全部入ったものを作っておいてほしい」などのご要望もあったのですが、お客様と会話をすることを大事にしたいという思いもあり、このブリトーのスタイルを崩すことは考えませんでした。

お客様と会話をすることで、ブリトーを知らなかった方に直接魅力を伝えることもできますし、より多くの方々に知っていただけるきっかけをつくることもできますからね。

This is Burrito オーナー河野さん

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