若草通商店街

NiCO「他にないもの、楽しくなるようなものを提供していきたい」

NiCO「他にないもの、楽しくなるようなものを提供していきたい」

今回は、宮崎市中心市街地にある若草通商店街にお店を構えるインポートファッション「NiCOニコ」さんへ取材に伺ってきました。
一際目を引く鮮やかな色合いや個性的なアイテムに、海外の雰囲気を感じるお洋服屋さん。
オーナーの投山なげやまさんに、お洋服や、買い付けに行かれる海外などについてお話しを伺いました。

NiCOさんの「歴史」

お店を若草通商店街に構えられたきっかけを教えて下さい

この場所では元々、主人がアクセサリー屋を営んでいました。
メンズのアクセサリーを取り扱っていたお店だったのですが、結婚して子供が1歳になったのを機に、お洋服屋さんに変えることにしました。
私も結婚する前は、四季通りにあった「ポレポレ」という、今と同じテイストのショップで働いていました。
県庁楠並木通りにアフリカ屋というちょっと変わったアフリカの雑貨などを取り扱うお店があったのですが、そこが新しくお洋服屋さんを出店したのがポレポレでした。
買い付けや仕入れもそのときにいろいろと学ばせてもらい、また主人も他のジャンルですがタイなどで仕入れを行っていた経験もあり、今のスタイルになったんです。

アパレル業界には長くいらっしゃるのですか?

ポレポレでは5年ほど働いていました。
その前は歯科衛生士をしていたんです。

まったく違うお仕事をされていたんですね!

そうです(笑)
歯科衛生士の仕事自体は嫌いではなかったのですが、違う歯科医院で働こうかなと思っていたときに偶然、求人で先程お話ししたアフリカ屋を見つけたんです。
仕事内容のひとつに「海外に仕入れに行く」というものがあり、それを見たときにビビッとくるものがあって(笑)
それまでは海外に行ったこともなかったので、すごく面白そうだと思いました。
歯科衛生士は免許があるのでいつでも戻れるし、やりたいことを今のうちにやっておきたかったこともあり、応募したのがきっかけです。

その当時から今に至るまで、現地に直接買い付けや仕入れに行かれているのですね

そうですね。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まってから、しばらくは行けていなかったのですが、去年はやっと2回行くことができました。

新型コロナウイルス感染症が広まっていた間はどうされていましたか?

日本国内の業者さんをあたったり、タイで繋がりのある方々に直接連絡をして仕入れたり、商品を送ってもらったりしていました。
あとは韓国から、リモートで買い付けを行っていました。

しかし私たちの買い付けや仕入れは、現地で直接見て1つずつ拾っていくようなスタイルなんですよね。
1つのものを大量に仕入れているわけではなく、実際に現地で歩きながら実物を見て、1枚ずつ買っていくスタイルだったので、やはりその期間は厳しかったですね。

新型コロナウイルスの感染拡大前は、どのくらいの頻度で仕入れに行かれていたのですか?

春夏秋冬の各シーズンごとに、年に4回は香港に行っていました。
それから年に1回タイに行っていたので、年間で5回、海外へ行っていました。

タイで仕入れられるお洋服はどんなものが多いのでしょうか

タイは高温多湿な「夏の国」なので、夏物を仕入れてきます。
他には、アクセサリーや雑貨など、東南アジアの雰囲気を感じるアイテムも探してきます。
新型コロナウイルスが広まるまでは子供も連れて、滞在期間も2〜3週間と長めに設けていました。
他の季節のものやテイストは香港で仕入れる感じですね。

香港にはいろいろな国のお洋服が集まってくるのですか?

香港では、エスニック系よりも比較的手に取りやすいテイストの服が多いです。
私はちょっと個性的なものを仕入れたいので、その中でもより個性的だったり独特なものを探していました。
香港にはエスニック系が得意じゃない方でも着られるお洋服がたくさんあるんです。

Nicoさん店内の並んだ服

エスニック系だけに絞っているわけではないのですね

元々エスニック系のお洋服が大好きでしたし、エスニックを強みにやって行こうと思っていました。
ですが私自身が個性的なお洋服も大好きですし、エスニックにとらわれず、幅広いお客様に来ていただきたいと考えるようになり、3年ほど前、新型コロナウイルスが感染拡大する前に、お店の肩書だった「エスニックウェア」を「インポートファッション」に変えました。

エスニックウェアというと、柄や雰囲気などみなさんが想像されるテイストがあると思うのですが、私はそれを目指しているわけではなかったんです。
違和感を覚えていた部分もあったので、エスニックにこだわらずいろいろなスタイルをご提案できるよう、肩書とロゴをリニューアルしました。

個性的なものが好きな方にもお店に来ていただきたかったこともあり、テイストを1つに絞るのではなく、その時々の「今」に合わせたスタイルで取り入れられるようにしたかったんです。
私自身もそちらのほうが好きですし(笑)

nicoさん看板

肩書とロゴを変えられて、お店のコンセプトも変わりましたか?

もちろんエスニック系のお洋服もあるのですが、他にはないような個性的なお洋服も提供していきたいと思っています。

お店の雰囲気作りで工夫されていることやこだわりはありますか?

エスニック系を全面に出すのではなく、イメージとしては「ヨーロッパにある、アジアで買い付けをしているお店」みたいな感じでしょうか(笑)
ヨーロッパの小さい古着屋さんのような、雰囲気的にはそういうお店を目指しています

タイで良く行くお店の一つに、ヨーロッパとアジアが融合したような大好きなお店があるんです。商品や雰囲気がとてもカラフルでにぎやかで、多くの商品が所狭しと並んでいるようなお店なんですが、それがとてもかわいいんです。

当店の雰囲気づくりの参考にさせていただいている部分も多くあって、特に店内の壁紙にはすごくこだわりました。
壁紙は、私が仕入れに行っている間に主人が全部貼ってくれたものです。
今でもとても気に入っています。

nicoさん店内

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