NiCOさんの「お店づくり」
NiCOさんに来られるお客様はどういった方が多いですか？
年齢層は広いですね。
20代から、以前勤めていたお店のころから来てくださっている７０代のお客様もいらっしゃいます。
来店されるお客様の中でも一番多いのは３０〜４０代の方でしょうか。
個性的というか、他のお店にはないものを探しに来られている方が多いですね。
接客されるときのこだわりや、気をつけられていることなどはありますか？
なんでも簡単に「似合う」とは言わないようにしています。
当店のものをそう言って買っていただいても、結局はお客様自身が良いと思わなければ着なくなると思うんですよね。
ハッキリとまではないですが、ちゃんとその人に似合っているか、お洋服が合っているかどうかはきちんとお伝えして、お客様自身が納得して好きだと思っていただけたお洋服を買っていただきたいですよね。
これまで行かれた国の中で、一番印象に残っているところはどこですか？
好きなのはやはりタイですね。
タイは、東南アジアのあの独特な街並みが見られたり、人の顔も当然違うし、食べ物や文化も違いますから、何回行っても飽きないですね。
タイは都会に感じる部分も多くありますが、一歩路地に入ると、昔から変わらない街並みもたくさんあるんです。
屋台がたくさんありますし、ご飯を買うのもそういうところに行くんですよ。
街並みも、お寺がいろんなところにあるのでよくお坊さんを見かけたりもしますし、文化や習慣が違うところもあって、楽しいんですよね。
タイへ買い付けに行かれる場所はどんなところでしょうか？
いろいろなところがあるのですが、私たちはタイのバンコクに行きます。
買い付け目的の方だけでなく、普通の買い物や観光客もたくさん来られるウィークエンドマーケットという土日だけ開催されるマーケットや、中華街でも仕入れをします。
そこは靴屋やアクセサリー屋など、たくさんのお店が並んでいます。
他にも市場みたいなところも見て回ります。
タイで仕入れられたものは、お店ではどのくらいの期間で販売されていらっしゃるのですか？
タイに２月に買い付けに行き、期間としては３月〜８月までの６ヶ月くらいの間でお店に並べて販売しています。
３月はまだ寒い日があったりしますが、薄手の長袖もあるので季節に合ったものから出していきます。
昨年は15年ぶりに韓国にも行ったのですが、買い付けたお洋服の総重量が80Kgになり、それを手荷物で持って帰りました（笑）
韓国にも行かれるのですね！
今までは、秋冬物のお洋服は香港で仕入れていたのですが、香港は新型コロナ感染症の関係で入国後の規制が厳しいことが分かっていました。
なので、以前よく行っていた韓国へ仕入れに行くことにしました。
海外に行かれる際、言葉はどうされているのですか？
タイはタイ語、香港は英語、韓国は韓国語で話していました。
特に韓国は久しぶりだったので少し不安だったのですが、よく使う言葉も含めて、いくつかのフレーズを覚えれば買い物はできるんです（笑）
香港でも「How much？」のフレーズでお買い物ができますし、英語も他の言語も、世間話はできないけれど伝えようという気持ちがあれば伝わるんです。
それに必ずしも相手も英語が堪能というわけでもないので、片言同士だと案外うまくいったりもします（笑）
不思議だなと思いますね。
そうなんですね！行く前にちゃんと勉強していかなくちゃと思ってしまいます（笑）
不安はたくさんあると思いますし、私は何回も海外に行っているので大丈夫と思う部分もあると思いますが、案外なんとかなるんですよ。
それに私たちは旅行ではなく仕事で行っているので、「どうしよう」ではなく「どうにかしないといけない」というところもあります。
言葉よりも、仕事がちゃんとできるかなという不安の方が大きかったですね。
楽しいですが、大変なので体力も必要ですね。
