NiCOさんの「こだわり」
仕入れるものに対してのこだわりを教えてください
他にはない個性的なものや、ちょっと目を引くものを仕入れるようにしています。
顧客様ができてくると、お洋服を見ながら「あの人に似合いそうだな」という目線でも買い付けをしています。
そもそもファッションは際どいところだと思っています。
これはどうやって着るんだろう、と考えるような独特なものをかっこよく着ていたら、すごくオシャレだねってなりますよね。
普通のものをオシャレに着たら、それは普通のオシャレなんですが、その中にも取り入れられてアクセントになるようなものを見つけたいと思っています。
そういった個性的なものがあると、衣装としてのお洋服を探しにこられる方もいらっしゃったりします。
エスニックウェアの魅力はなんでしょうか?
着やすいですし、涼しいです。
それにエスニックというだけで個性的ですよね。
柄も独特ですし、日本にいると考えつかない組み合わせなどもたくさんあります。
そういうところが好きですね。
あと、手仕事が光るお洋服でもあると思います。
私は刺繍も好きなのですが、タイなどではそういった織物もあって、温かさを感じる要素かなと思います。
文化服装学院の通信講座を受けられていられたそうですが、どんなことを学ばれたのですか?
自分のサイズを測ってパターンを起こし、お洋服を作っていました。
それまではずっと趣味でミシンを触っていたのですが、ちゃんと習いたいと思い、新型コロナウイルスが感染拡大する1年前くらいに受講を始めました。
自分のサイズを測って原型という型を作るところから始め、それをいろいろと応用してワンピースを作ったり、ズボンを作ったりする課題がでました。
最後は自由課題だったので、卒業式でも着られるものをと思ってスーツを作りました。
学習方法としては教科書が届くので、それを見ながら作っていきます。
もともと専門的な知識がないので難しく感じる部分が多かったのですが、当店の近くのナーリーミシンのとも子さんに縫製のアドバイスをいただき、最終課題のスーツを作り上げることができました。
今でも、お直しなど相談に乗っていただき、私にとって師匠のような方です。

全部本で学ばれるんですね!
そうです。
本にすべてが書いてあるのですが、サイズを測って数字を出さなくてはいけない部分など難しいところがありました。
なので実際に分からないところを聞けるというのはとても助かりましたし、ありがたかったですね。
その後は特に何かをしたいというのは決めていなかったのですが、今は少しずつお直しを受けたりもしています。
お直しもされていらっしゃるんですね。それはNiCOさんで購入したお洋服だけでしょうか?
いいえ、持ち込みでも対応しますよ。
今後、作られたお洋服を販売していかれるご予定はありますか?
店頭に置いている、Emmy Cap(エミーキャップ)というターバンのような帽子があるのですが、現在はそれを販売しています。
これは先程お話ししたナーリーミシンのとも子さんから受け継いだパターンを使って作っています。
もともとはご病気で治療をされていたご友人のために作られた大事なターバンですが、とてもオシャレなのでファッションアイテムとして付けていただけますよ。
リバーシブルでお使いいただけますし、色や素地のご相談も承っています。

その他にもシューズカバーなど雑貨も作っています。
まだまだ勉強中ですが、今後は仕入れのラインと、自分で作ったお洋服のラインを展開していけたらと思っています。