四季通り商店街

BOOGIE’S「気軽に立ち寄ってもらえる居心地の良い空間を目指したい」

BOOGIE’Sさんの「古着」

BOOGIE’Sさんの3階の古着屋の店内

3階の古着屋さんについても伺いたいのですが、どのようなアイテムを扱っているのですか?

今着たいと思う物を、古い年代からピックアップし、アメリカ古着を中心に探してきています。定期的に信頼のおけるバイヤーから直接自分の目で見て、感じて、1点ずつ仕入れています。レディースが6割、メンズが4割ぐらいの割合で狭い空間に“好き”を詰め込んでいます。

古着を買い付ける際のこだわりはありますか?

古着の世界も流行りに左右されることがありますが、トレンドはチェックしつつ、基本的に自分たちが良いと感じた“光る”アイテムを仕入れています。ビンテージからレギュラーまで「おもしろいな」と感じた物は、売れないだろうと思っても仕入れるようにしています。“光る”アイテムを見つけるためにも、常日頃から古着を通してアメリカの歴史やカルチャーを勉強しながら、仕入れのヒントにしています。

古着屋さんは奥様がメインで営業されているのですか?

BOOGIE’Sさんの3階の古着屋の店内

そうですね。基本は妻が3階の古着屋を、自分が2階のバーガーショップを営業しています。ただ、ランチタイムや休日はバーガーショップのお客様で込み合うので、2人で2階を回しています。事前にお電話やSNSからメッセージで問い合わせいただくと、スムーズにご案内できると思います。

BOOGIE’Sさんと「つながり」

お客様とコミュニケーションを取る機会は多いですか?

はい。そこは飲食業や接客業の醍醐味だと思っていて、たくさんの方と交流できる楽しさがあります。常連さんになると何度も話す機会があるので、お仕事や趣味の話、近況や昔のエピソードなどおもしろい話題をたくさん聞かせてもらえます。

もちろん7年もお店を続けていると、出会いもあれば別れもあります。県外へ転勤や進学をされる常連さんも多いですし、時間とともに入れ替わりはありますね。その一方で、小学生だったお子さんがいつの間にか中学生や高校生になったり、結婚されたお客様が子ども連れで来店するような機会にも巡り合えます。そこは、時間が経つからこそ感じられる喜びです。

先ほどのマンスリーバーガーのメニュー作りでも、お客様のリクエストがきっかけになっていると聞かせていただきました

コミュニケーションをしていると、いろいろな情報やアイデアをいただけることもあります。

BOOGIE’Sでは3年程前から、スマッシュバーガーというメニューを提供しています。一般的にハンバーガーのパティは丸く成形してから焼くのですが、スマッシュバーガーのパティは肉団子のような状態で鉄板に乗せ、上からプレスして焼き上げていきます。アメリカでは定番のメニューなのですが、宮崎で提供しているお店は珍しいです。

通常のパティと違い肉の食感が変わって、肉っぽさが強くなります。プレスしているので見た目にはコンパクトですが、肉の量も通常より多く2枚使っているので、ボリュームがあって食べ応えがあります。タルタルソースやチーズ、オニオンなどと合わせて食べると、パティの独特の食感もあってとてもおいしいです。

実はこのメニューを考案するときに、常連のお客様から情報をいただいたのが助けになりました。その方はアメリカ人の男性で、オープン初期からずっとお店に通ってくれており、よく現地のハンバーガーについてお話をされたり色々教えてもらっています。3年ほど前に「スマッシュバーガーを新メニューに考えている」と話したときに、それなら参考になる本があるからぜひ読んでみてはと情報をいただきました。

その本は具体的にどんな内容だったのですか?

アメリカ人の常連さんに情報をもらったアメリカのバーガーショップを特集した洋書の本

洋書なのですが、アメリカのバーガーショップを特集した本になっています。現地の人気店がたくさん紹介されていて、そのレシピを再現するといった内容です。本を読んでいるとアメリカのハンバーガー文化の奥深さが感じられて、日本のハンバーガーとは違った捉え方や感性があり、とても興味深いです。

スマッシュバーガーを紹介しているページも多くて、気になるレシピをスマホを使って英語から日本語に翻訳しながら、自分なりにアレンジしてメニュー作りを進めていきました。なかなか日本では手に入らない食材もあるのですが、そこも工夫のしどころでしたね。

そのお客様との交流が新メニューの誕生につながった訳ですね

はい。定期的にご家族でご来店されます。彼のご両親がアメリカから宮崎に来た際も、ファミリーでハンバーガーを食べに来てくれました。彼らは日頃から自宅でバーベキューのように、ハンバーガーを作って食べたりしているそうです。

話を伺っているとアメリカには“文化”として、ハンバーガーが根付いているように感じますね。海外の方も来店されることは多いのですか

アメリカ軍の軍人やプロ野球の外国人選手が食べに来るBOOGIE’Sさんのハンバーガー

はい、よく来店してくれます。新富町の新田原基地で、アメリカ軍との合同演習があったときは本当にひっきりなしに軍人さんが食べに来てくれて、昼間から夜まで店内が海外の人で埋まっている時期がありました。「本当にここは日本なのか」というくらい賑わっていたので、すごくユニークな経験で印象に残っています。

話していると、僕らが海外に行くと日本食が恋しくなるように、やはりアメリカの味が恋しくなるそうです。皆さんおいしいと気に入って食べてくれているのを見ていると、現地の方にも喜んでもらえたことがうれしかったですね。

海外の方だと、プロ野球のキャンプシーズンには外国籍の選手がよく来店してくれます。最初にご来店していただいた選手の口コミで、毎年たくさんの外国人選手が来店してくれています。コロナ禍のときにはテイクアウトで利用して頂き、とても印象に残っています。今でも毎年たくさんの選手が来店してくれるので、本当に感謝しています。皆さん体格がよくて身長が高いので、天井に頭がぶつからないかヒヤヒヤしますが(笑)

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